理事長所信

 

(一社)福知山青年会議所

2019年度 理事長候補者

道下 明子

LOMスローガン

“与えるひと”であれ

~より輝く未来を築くために~

 

 

【はじめに】

 私たち青年会議所は、「修練」「奉仕」「友情」の三信条のもと、より良い社会づくりを目指し、社会的課題の解決に積極的に取り組んでおります。また、明るい豊かな社会を実現するべく、まちづくり運動を通じてひとを育てる組織でもあります。(一社)福知山青年会議所は、同じ志をもった仲間とともに、本年度がスタート致しました。会員全員の熱い想いを集結し、福知山のまちの課題と向き合い、大きく飛躍する1年にしてまいります。

 “与えるひとであれ”。尊敬する方に諭された一言がありました。「求めてばかりいるから不満が出る。あなたは与えることが出来ていますか。求めるひとになってはいけない。与えるひとになりなさい。」つまりは、見返りを求めず、GIVE&TAKEではなく、GIVE&GIVEの精神で生きよということです。私はその時、胸を衝かれる想いを隠し切れませんでした。間違いなく、“求めるひと”であった私は、“与えるひと”になろう、と心に強く誓いました。その時から、私の立ち返る言葉は、“与えるひとであれ”となったのです。

青年会議所の三信条である、「修練」「奉仕」「友情」の順序は不変です。まずは「修練」、活動を通じてひととして磨き鍛え、「奉仕」そのひとが社会やひとのために尽くし、かけがえのない「友情」が生まれる。明るい福知山の実現のために、まずは自らが“与えるひと”となって成長し、このまちを良くしたいと想う“与えるひと”が集結した力を強固にし、より輝く未来を築いていきます。

 

 

【未来へつなぐ55周年】

 (一社)福知山青年会議所は、本年度55周年を迎えました。常に真摯にまちと向き合い、まちを良くしたいという想いで活動し、積み重ねて来られた先輩諸兄姉の歴史と伝統に敬意を表するとともに、熱い想いをしっかりと受け止め、次世代に継承することが私たちの使命であります。そのためには、まちの課題に目を向け、時代に合った魅力ある運動を、このまちに住まう多くの市民の皆様に発信していかなければなりません。

 私の父も青年会議所会員としてまちのために活動しておりましたので、子どもの頃に何度か青年会議所活動に参加をした経験もあります。当時を思い出すと、父を誇りに思い、また一緒に活動しておられる会員の皆様を子どもながらにかっこいいと思っていた自分が目に浮かぶのです。自分自身がこのように活動に関わるとは想像もしませんでしたが、やはり先輩諸兄姉が55年間積み重ねて来られた歴史を市民の皆様にもより認知、共感して欲しい。そして、今の福知山の子どもたちにも、活動をしている会員や福知山のまちを誇りに思って欲しい。そのために今、私たちができることは何なのか。私たちが未来に伝え継承し、つなげて行くべきことは何なのか。明るい豊かな福知山の実現に向けた、「英知」「勇気」「情熱」をもった私たちの青年会議所活動が、今を牽引する市民の皆様だけでなく、子どもたちにも未来への夢や希望を与え、自分たちが育ったまちを良くしたいという子どもたちの想いを育むことへつながると確信します。

私たちは、福知山の未来に大きな影響を与える組織であり続けて行くために、55周年のこの節目に、歴史や伝統、そして想いをより輝く未来につなげます。

 

 

【京都ブロック大会 主管LOMとして】                                          

京都府内には、福知山を含む12の青年会議所があり、志を同じくした500名余りの仲間がいます。その12青年会議所から輩出された会員により、京都ブロック協議会という組織が構築、運営されています。毎年、私たち(一社)福知山青年会議所からも、自己成長の場として多くの会員が出向し、学びを得ています。福知山のまちをより輝く未来へと導くためにも、最も身近でスケールメリットを感じられるこの組織をより活かし続けることが必要です。

本年度は、この京都ブロック協議会が毎年主催されます、京都ブロック大会の主管を(一社)福知山青年会議所が務めさせていただきます。12年に一度のこの機会を活かし、まずは会員全員が、本大会を主管する青年会議所である機運をしっかりと認識し、主管できる喜びと誇りを感じて臨むことが重要となります。本大会の主管を通じて京都ブロック協議会への関わりを深めることは、会員一人ひとりの自己成長にも必ずつながる素晴らしい機会となることは間違いありません。それだけに留まらず、事業を行うにあたっては、地域益も必ず獲得していかなければなりません。お越しくださるすべての方に心を込めたおもてなしをし、福知山の地を印象深く思っていただき、再度福知山に足を運ぶ契機を与えることで、まちの活気にもつなげます。また、私たちが福知山の素晴らしさを再認識するとともに、更に学ぶ機会でもあり、福知山市民の皆様や府内各地から集う仲間、また多くの他地域の皆様にも福知山の魅力を認知していただく機会でもあります。

本大会を通じて得る多くの学びは、今後の福知山青年会議所の発展、また会員一人ひとりの成長のために確実に持ち帰り、伝承して行かなければなりません。そしてそのことが、私たちのまち福知山のより輝く未来へとつながるに違いありません。

 

 

【まちとひとの絆を深めよう】

「福知山に新しい観光事業を創出しよう」。昨年、第54代理事長は舵を切りました。そして、福知山市のシンボルのひとつである福知山城にて、新しい観光事業として「福知山イル未来と2018」を開催し、福知山をもっと良くしたい、元気にしたいという想いが溢れているということを実感しました。当日は、本当に多くの方にご来場いただき、来年以降も継続して欲しいというお声を多くいただきました。福知山市民の皆様が毎年「福知山イル未来と」を心待ちにしてくださる想いや期待に応えるには、継続させるとともに今後より発展させていかなければなりません。

福知山には、私たちだけではなく、まちを良くしたいと日々邁進しておられる組織が多く存在しています。「福知山イル未来と」は、「福知山に居るひとの未来をより明るく照らす」という想いを込めて名付けられ、多くのメディアに取り上げていただいたことで、大勢へ認知の機会となりました。私たちは先導を切って発信をすることはできますが、より発展するためには多くのひとの共感が必要であり、そのためにも、認知していただくことがとても重要となります。絆となる和を作り、まちとひととの輪を広げ、各々の想いを集結させた上で事業構築することで、まちやひとと真摯に向き合う機会となり、より輝く未来への一歩となると考えます。そして、より多くの市民の皆様の共感を得るに留まらず、組織間やまち、ひととのつながりの機会を与え、それぞれの絆も同時に深めることでひとがまちを輝かせていくのだと確信します。その絆の深さがまた、福知山のまちに活気を与えるに違いありません。

魅力的な熱い想いをもった多くの“与えるひと”の大きな力が、私たちのまち福知山をより輝く未来へつなぐと確信します。

 

 

【結びに】

青年会議所は必ず自己成長できる場です。本気で向き合い、楽しんで欲しい。青年会議所は機会の提供の場、ただしその機会を活かすのは自分自身です。挑戦の機会を何度も与えてもらい、達成感を積み重ね、自らが成長する。そして経験を経て自ら行動するようになり、次は与える側へ変わる。共に挑戦する仲間と徐々に絆が深まり、いつかまちやひとと本気で向き合うようになる。その本気の想いがまちの発展へとつながることが見え、それが自信になる。ひとはやれることだけをやっていても自己成長にはつながらない。挑戦をし、苦難と共に得た経験は、自身の真の成長と強さへと変わります。それは青年会議所活動だけに留まることではありません。その成長は、仕事や人生においても必ず偉大な糧となります。活かすかどうかは自分次第なのです。

私は、自らが“与えるひと”であり続けることはもちろんのこと、福知山青年会議所の会員全員に、活動を通じて自らを磨いて欲しい。そして、福知山のまちを良くしたいと活動していることに誇りを持って欲しい。また多くの人に、活気、元気、勇気を“与えるひと”であり続けて欲しい。“与えるひと”であることは容易ではありません。しかし、“与えるひと”への挑戦は、会員一人ひとりの、会社や組織、地域を牽引するリーダーとして、そして何よりひととしての成長につながります。その魅力溢れるひととひとの友情が集結した福知山青年会議所は、“与えるひと”が集結する組織としてまちを牽引することで、より輝く未来が築かれると確信します。

 

 

まちをつくるのはひと。

どこまでも自分というひとを成長させていくこと。

そしてその自分をもって、ひとやまちのために尽くしていくこと。

それが“与えるひと”となり、より輝く未来を築く第一歩となる。

 

 

基 本 運 営 方 針

 

  • 未来へつなぐ55周年式典、懇親会、事業の実施
  • 京都ブロック協議会 ブロック大会の主管
  • まちとひとの絆が深まるイル未来と事業の実施
  • 会員の増強とJC運動の積極的な広報活動
  • (公社)日本青年会議所、近畿地区協議会、京都ブロック協議会の事業や大会への積極的な参加