3月のご挨拶

この度、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に罹患された方々には
謹んでお見舞い申し上げますとともに、一日も早いご快復を心よりお祈り申し上げます。

さて、3月の理事長あいさつです。
そりゃあ、気を良くしましたよ。
2月のあいさつがことのほか好評でね。
「こういう方向に舵をとるべきですよね」なんて言われちゃったりして。
私もうれしそうに「だよね~」なんて相槌打っちゃって。
「次回も期待してます」なんて言われた日には、
調子に乗ってモンブランの万年筆買うところでしたよ、文豪並みの。
「旅館 執筆」で検索しちゃったもん。こりゃ書けなかったら缶詰めだな、なんて。

芥川賞作家の次作を前にした気持ち。
プロ野球新人王が2年目を迎える気持ち。
今の僕ならよくわかります。
芥川賞も獲ってないし、サッカー小僧だったけど。

理事長あいさつイップスってやつですよ。
知らんけど。

「新型コロナウイルスの影響もあるから、3月の理事長あいさつはやめた方がよくないか」
失笑されましたよ、事務局に。
「関係ないです」の冷たい一言。
シェアの時代に、コミュニティの時代に、僕の心温まる気遣いを
「書くことないからですよね」と一蹴ですよ。
さらに
「こういう時こそ、メッセージが大事なんじゃないですか」ですって。
おそるべき正論。
そうなんだけど、この正論ってのがこわい。

皆が正解を模索しているとき、何かにすがり安心感を得ようしているとき
正論は、細かい条件を一切無視して居座る。
正論以外はすべて間違っているかの如く僕らの前に居座る。
よくよく考えないといけない。

とはいえ、
目の前のことをひとつひとつ積み上げていくことにしか、未来はない。
脳みその外側はコントロールできない。
自らの意志で制御できる範囲で、最善をつくすしかない。

今、やれることをやる。しかも徹底的に。

とりあえず
しっかり手を洗おう。
栄養バランスよく、ごはんをたっぷり食べよう。
十分な睡眠をとろう。
そして、少しだけ隣人を気にかけよう。

明るく豊かな社会を目指して。

第56代 理事長 宇田川鎮生